母 |
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| アルプスから帰り、後片付けもそこそこに、老人ホームの母を尋ねた。 留守電に、老人ホームから、連絡がとりたい旨入っていたからだ。 どうせ、帰ったら行くつもりだったので、電話よりいいだろう・・と、急いで出かけた。 オヤツの時間だったので、母は起きていた。「私が食べさせますから」 介護士さんに言って、近状をお聞きした。 先々週は、まだ自分で食べるようになったものの、こぼしてばかりだったのに、今はすっかり上手になったとのこと! 「あら、じゃあ、この杏仁豆腐も、自分で食べたほうがいいかしら?」 「イヤー、このツルツルは、無理でしょう!たまには、甘えたいでしょうしね!ね?Yさん!」
母は、普段頑張っているらしい!
ご褒美に持って来たチョコレートを一かけ。 「これなんだっけ?」 「わかんない」 「おばあちゃんの好きな物だよ、チョ!」 「・・チョコレート」 「アッタリィ!」 「もう一つ食べる?」 「わかんない」 「え~!言わないとあげられないよ、食べたい?」 「わかんない・・チョコレート」 「まぁ、いいか、あと一つね」
二かけ食べた母は、満足そうに、例のごとく眠ってしまった。
介護士さんと弟の病院に連れて行く方法など少し話して、事務室にむかった。
一番の目的は、留守電に入っていた介護計画にサインすること。
しかし、ここでも、先々週、介護士長さんに言われたことの繰り返しになってしまった。 「弟さんが、いろいろ言いたいことあるみたいだったですけど、この介護計画、お姉さんのサインで、また文句でないでしょうね」 「え?先々週その話お聞きして弟には釘さして帰ったんですけど、また、何か言って来ましたか?」 「あ、いや、最近はないと思うのですが・・その前が、何回も泣きながら、あれはこうして、それはこうして・・と、ひたすら話すだけなので、士長が、ノイローゼになってしまって、困ったんですよ」 「どうも他人に任せるという事ができない性格で、ご迷惑おかけします。もう一度言い聞かせておきますが、そういう性格だと思ってお聞き流してください。 だいたいから、私にたいしても同じで、先々週は、処々の手続きをしようと思って来たのに、印鑑のつき方が気に入らないそうで、私には任せて貰えず、自分が退院してからということになったくらいですから」 「そうなんですか!じゃあ、弟さんから何か言って来たら、すぐその通りでなく、お姉さんにお聞きするなり、ワンクッション置いたほうがいいですね」 「本人、本当は自分で介護したいらしいんですけど、お医者さんから無理と言われてますので、他人にお任せすることを練習しないとならないので、よろしくお願いいたします」 あ~ぁ、また弟と話すのが憂鬱!!
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Friday, 04, Aug 06:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | 介護 | 管理
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