beryoskaの週間日記
 
鹿児島から群馬に・・今はニカラグアにいます。投稿できませんので、ホームページのBBSにお願いします。
 



御巣鷹山と白雲

御巣鷹山の事故から、丁度20年!!
友だちの先輩が亡くなったとか、実家のある高崎界隈は、報道関係や、いろいろな拠点になって大変だったとか・・・いろいろ聞くにつけ、人ごとではないなあ・・と思います。

でも、一番思い出すのは、あの事故の当日は、大雪白雲小屋にいたことです。
北海道で勤務していた弟とその友だち、そして、本格的な山が初めての我が家の子供達二人を丁度仕事がお盆休みだった私が連れて出かけました。

学生時代、何回か大雪は登ったものの、高根ヶ原から見える高原温泉に一度も行ったことがなかったので、ぜひ、高根ヶ原から三笠新道を登ってみたい・・と言う私の希望を弟たちが飲んでくれて、コースが決まりました。
しかし、折しも台風から変わった熱帯低気圧が到来!
高原温泉を出発した時は太陽も出ていたものの、高根ヶ原は大荒れでした。
せっかくのコマクサも風に吹かれ、我々も前に進むのがやっとという状態。後で子供達に聞いたらコマクサなんて見る余裕はなかったそうでした。

たどりついた、白雲の小屋は、熱低を逃れて来た登山客で足の踏み場もないほど。
夜になって、あちこちで「飛行機が落ちたらしい」という話がささやかれ出しました。ラジオを持ってきている人が話してくれたものの、情報があまりないらしく確かなことはわからずただただ皆不安感を持つばかりでした。

次の日になると、台風一過、ものすごい天気になりました。ラジオから、昨日の事故の話がとぎれなく流れ、子供達は、花や蝶に浮かれ走り回っていましたが、大人達は、事故の重大さに声もなく歩いたものです。

北海道からの帰りの飛行機で、座席が後ろの方で、坐っていたら、後から来た男の子が「あ、後ろの席だ。助かる席だよね」といったのが忘れられません。

何年か後の事ですが、大雪旭岳から高根ヶ原の尾根に取り付いたところで遭難者がいて、白樺で「help」と並べていた事を知りました。
日にちが丁度あの、御巣鷹山の事故があった日。北海道に熱低が来ていた日。地図で見ると私達が高根ヶ原に飛び出した位置とあまり遠くありません。もっとも実際は、声など聞こえないほど遠いはずですが。
あの日高根ヶ原を歩いていたのは私達だけのはずです。ものすごくすまない気がしました。



Friday, 12, Aug 20:22 | トラックバック(0) | コメント(0) || 管理

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